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eラーニングとは~人材育成にeラーニングが必要な理由~

更新日:2019年11月05日
  • eラーニング

企業における人材育成とは、「社員を企業とその先にいるお客さまに貢献できる人材に育てること」です。みなさまの企業でも社員を育てるために、さまざまな研修を実施されているのではないでしょうか。
この研修の実施形態として一般的なのが集合研修(講習会)とeラーニングです。
今回はeラーニングに着目し、

  • eラーニングの基本的な意味
  • 昨今のeラーニングのトレンド
  • なぜ人材育成にeラーニングが適しているのか

をご説明します。

eラーニングとは何か

eラーニングとは、インターネットに代表されるITを利用する学習のことです。

集合研修(講習会)が、決められた日程・場所に集まって研修を受けるのに対し、eラーニングは、インターネットを経由してパソコンで講義を受けたり、スマートフォンで問題を解いたり、時間や場所の制約を受けることなく、自分のペースで学習できます

eラーニングが登場した背景

インターネットが普及する前は、集合形式の研修がほとんどでしたが、集合研修は、時間と場所に制約があります。ビデオ教材などもありましたが、受講者から質問などを行うことができず一方通行で終わってしまいます。

そこで登場したのが、CBT(Computer Based Training:コンピューターを利用した研修)です。 主にCD-ROMを使用し、動画や音声などのコンテンツを活用してインタラクティブな教材を実現できましたが、教材の制作や、修正にコストがかかり、学習の進捗管理も困難でした。

2000年以降、インターネットが発展し、WBT(Web Based Training:インターネットなどのWeb利用した研修)と呼ばれる学習形態が登場し、Webを通して教材を提供できるようになりました。それがeラーニングです。

eラーニングに必要な3つの要素

eラーニングに必要な基本的な構成要素は、教材、電子機器、LMS(学習管理システム)の3つです。

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1.教材

eラーニングにはまず、「教材」が必要です。Webブラウザで参照できる教科書や参考書はもちろんのこと、誰かが書いたブログや動画共有サイトで公開されている動画、Wikipediaのように整理されたWeb上の記述なども指します。そこから学びが得られ、課題が解決するのであれば、あらゆるものが教材と言えます。

2.電子機器

インターネットを介して、教材を見るために必要なのが、パソコン、スマートフォン、タブレットなどの電子機器です。 最近ではスマートフォンやタブレット利用して、電車の中などスキマ時間を利用して学ぶ場面も増えています。

3.LMS(学習管理システム)

教材がWeb上で提供されていればeラーニングとして完成かというと、そうではありません。 学んでいる最中に「ここはどういう意味だろう」「もう少し詳しく知りたいな」と、詳しい知識を持っている人、素教材を作った人に質問したいことが出てくるはずです。

その要望に応えるため、eラーニングには「インタラクション」、いわゆるQ&Aの機能が求められます

それから、「アセスメントとフィードバック」の機能も必要です。アセスメントとは、学びによってどの程度の知見を得られたのかを確かめるテストです。そのテストで満点が取れていれば、そして、そのことが学んだ本人にフィードバックされれば、教材とインタラクションによる学びが一定の効果を上げたことがわかります。

特に企業におけるeラーニングの目的は、単に従業員に学ばせることではなく、学びによって能力を付けてもらい、結果的に企業へ貢献してもらうことなので、学びがどの程度の効果を得たかはしっかりと確認する必要があるでしょう。ですから、アセスメントは欠かせません。

「インタラクション(Q&A)」「アセスメントとフィードバック」の機能を持っているのが、eラーニングを管理するシステムLMS(Learning Management System)です。

eラーニングを導入するメリット

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eラーニングを導入するメリットは、運営する企業側だけではなく、受講者側にも数多くあります。

  • 運営側のメリット
  1. 研修コスト削減
  2. 学習機会を平等に提供できる
  3. 学習履歴や成績が管理できる
  4. 教材の更新や転用が簡単
  5. 受講者ごとのプログラム構築がしやすい
  • 受講側のメリット
  1. いつでもどこでも学習ができる
  2. 自分の理解度に応じて学習が進められ
  3. テストの結果がその場で分かる
  4. 視覚的にわかりやすい
  5. 何度でも受講できる

eラーニングのトレンド

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ここで、昨今のeラーニングのトレンドをご紹介します。

動画

まずは「動画」です。MOOC(ムーク) という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。

MOOCとは、Massive Open Online Courseの略で、もともとは、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学を中心に組織した、インターネットを介して誰でも学べる無料オンライン大学のことです。それが、大学などの教育機関がオンラインで、そして無料で公開する講義という意味の一般名称になりました。

大学へ通う時間や費用はないけれど、学習への強い意欲を持っている人に適したeラーニングと言えるでしょう。ただし、その大学で学んだという公式な資格を得るには、別途費用が必要なケースもあるようです。

ゲーム

「ゲーム」のようなeラーニングも増えています。一般に、学習用の素材は起承転結を意識して作られ、誰が学習しても、同じ結論に導かれるようになっています。

ゲームでは、途中で選ぶ選択肢によって、ハッピーエンドになったりバッドエンドになったりしますが、このゲームの要素を取り入れ、学習者の学習意欲をかき立てるような素材が増えているのです。さらに今後は、話題になっているVR(仮想現実)やAR(拡張現実)を組み合わせることで、遊びの要素を足したものも出てくると、より学習意欲をかき立てるものになるのではないでしょうか。

マイクロラーニング

最後に、マイクロラーニングを紹介します。これは、主に数分程度の動画素材を使ったピンポイントでの学びです。

ミレニアル世代(2000年代に成人、社会人になる世代、1980年代から2000年代初頭までに生まれた世代を指す。)と呼ばれる若者世代は、わからないことがあると、すぐにスマートフォンで調べるのが当たり前になっています。その延長線上で、従来は長時間の講義や厚い書物で学んでいたような内容を、いつでもどこでも、手軽に学びたいというニーズがあります。

それに応えるのがマイクロラーニングです。

動画もゲームもマイクロラーニングも、学びたい意欲のある人、学び方を知っている人にとっては魅力的な選択肢です。一方で、個々人が学びたいと思っているというよりは、企業や事業所全体でISO(国際標準化機構)の認証を得るために、企業側で学ばせたいと思っているような学習内容も存在しますし、学び方に自信のない人もいるでしょう。

こうした内容や人については、オーソドックスなインストラクション型のeラーニングが適しています。学習目標を設定し、その目標達成のためにどういったことを学んでいくのかという観点で作られる素材を使った学びです。eラーニングだけでなく、講師が教える講義タイプでの学びも有効です。企業における研修は、学びの内容や対象によって、その手段を変えることが重要であり、現在、その選択肢はかなり揃いつつあります。

  • マイクロラーニング素材に活用できる「e講義動画ライブラリ」

弊社が開発した「e講義動画ライブラリ」には、長時間に及ぶ講義動画を、マイクロラーニング素材としても利用できる検索機能が付いています。学習者は、キーワードを入力することで、長い講義中、そのキーワードについて語られた部分だけに即座にアクセスし、該当部分の動画を視聴することができます。eラーニング担当者がわざわざマイクロラーニング用の素材を用意することなく、実質的なマイクロラーニングを実現できるのです。学習者にとっては、欲しい情報だけを短時間で得られる便利な機能です。e-06.jpg

ここまでeラーニングとは何か、eラーニングの特徴やトレンドについてみてきました。

人材育成にeラーニングが必要な理由

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では、なぜeラーニングが人材育成に必要なのかみていきましょう。

eラーニングの歴史はインターネットの歴史です。

こうしたeラーニングの構想は、パソコンがオフィスや家庭に普及し始めた1990年代には既にありました。弊社もその頃、「サイバー・キャンパス」という言葉を使ってeラーニング事業に取り組んでいました。

eラーニングの根幹は、その頃と今とで変わるものではありません。しかし、この30年ほどでインターネット環境の整備が劇的に進んだことで、動画や音声など、容量の大きな素材もインターネット経由で提供できるようになりました。 eラーニングの発展は、インターネットの発展とともにあったと言うことができます。

この30年間で変わったのは、インターネット環境だけではありません。パソコンそのものも高性能になりましたし、何より、ビジネス環境が激変しました。社会の変化のスピードは加速しており、企業における戦略立案の方針も、人材育成も、そのスピードを前提にする必要があるのです。

先行きが見えない時代にこそeラーニング

私たちは、向かっている方向が曖昧な社会に生きています。

ですから、人材育成についても、かつてのような「部下は上司の背中を見て育つ」といった考え方はもう通用しません。じっくりと時間をかけて、部下が上司のように育った頃には、その部下の活躍の場は、既に失われてしまっているかもしれません。

その瞬間に求められる人材であり続けるためには、その瞬間に求められる知識やスキルを早急に身につける必要があります。なので、企業は必要な知識やスキルを素早く身に着けさせる人材育成をしなくてはなりません。

働き方改革にもeラーニング

働き方改革が進む現代において、効率よく必要な知識やスキルを学ぶことが、これまで以上に重要になってきています。では私たちは企業の中で、どのように学んでいるのでしょうか。

一方で人材育成の世界には「70:20:10の法則」が存在します。e-03.jpg

これは、リーダーになるための知見の7割は仕事上での経験から、2割は上司などの人から、1割が研修から学びを得られるといった意味です。 ここで1割とされる研修には、多くの予算は割けないという企業も少なくないでしょう。しかし、1割であっても研修が重要なのも事実です。そこで、研修のために会場を用意したり講師を招いたり、また、忙しい従業員を集めて長時間拘束したりする必要のない、eラーニングへの期待が高まってきています。

少子高齢化の進行で、今後、社会での働き手が不足していくことは明らかです。eラーニングは、働き方改革が進む、これからの時代に求められる働き方もサポートできます。

まとめ

いかがでしたか。eラーニングの基本的な意味、導入のメリット、昨今のeラーニングのトレンドや現代の人材育成にeラーニングが適している理由についてご説明してきました。

eラーニングは、インターネットを経由してパソコンで講義を受けたり、スマートフォンで問題を解いたり、時間や場所の制約を受けることなく、自分のペースで学習できます。

eラーニングを導入すれば、効率的かつ効果的に企業の人材育成を進められるかもしれません。 本記事を参考にしていただき、ぜひみなさまもeラーニングをご活用ください。

※本記事は、「eラーニングとは~人材育成の今と未来を紐解く~【前編】」を再編集したものです。

監修者プロフィール

上川 俊一

富士通ラーニングメディア執行役員、ラーニングICT事業部長兼ナレッジサービス事業本部員。1990年代のパソコンとインターネットの普及期からeラーニングに関わり、人材開発制度構築やマーケティングの経験を経て、2013年にeラーニングの世界に戻った。

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