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サービスの現場より:[スキル診断(SkillCompass)]

当社が提供しているサービスを、皆さまにもっと知っていただくために、各サービスを担当している幹部社員に、サービスの特長や想いなどをインタビューいたしました。
今回は、「スキル診断サービス 『SkillCompass(スキルコンパス)』」をご紹介いたします。

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井上 竜太郎スキルコンパス部 部長)井上 竜太郎




質問者スキル診断サービスを提供するようになった背景を教えてください。
以前よりお客様から「SEのスキルが見えにくい」、「研修効果がわからない」「個人のスキルに合わせた効果的な研修を実施したい」というご相談をいただいていました。
こういった声にこたえるため、当社では1997年にSEのスキルを見える化するために、スキル診断サービスを開始しました。当時は、情報処理技術者試験をもとにSEの上流工程から運営までのスキルと、オフィス系のソフトウェア利用スキルを診断していました。
そして、2003年にITスキル標準(ITSS)(注1)に対応したSkillCompass ITproを発表しました。
質問者ITSSが策定される前から、SEのスキルの見える化の必要性を感じ、スキル診断サービスを始めたのですね。
実際に、SkillCompassのスキル診断はどのような流れで行われるのでしょうか。
まず、ITスキル標準で定義されている11職種36専門分野から、診断したい職種・専門分野を選択し、ITスキル標準にのっとったスキル項目に従って、ご自身の実務経験やスキル保有状況などを自己評価して入力します。
次に選択された職種に対応したテストを受けていただきます。
さらに、第三者からの評価を加えたい場合は、「上司評価」を入力いただくこともできます。
診断レポートサンプルこれらのデータから、職種のレベル、スキルの傾向といった診断結果が、数値やグラフで表示されます。









質問者最近は無料でスキル診断ができるサイトもあるようですが、やはり“テスト”によって評価に客観性を持たせているのが、SkillCompassの強みでしょうか?
そうですね、自己申告による評価だけですと、人によっては全体的に高めに申告したり、逆に低めに申告したりと、データの客観性や信頼性に欠ける可能性がありますよね。
SkillCompassでは、テスト問題をランダムに出題するだけでなく、スキルレベルの判定精度を上げるための独自のロジックを持っています。
出題されたテストに正解すれば、次は難易度の高い問題が出題され、不正解の場合は難易度が低くなった問題が出題されるようになっています。
例えば自己評価で、実際のスキルレベルより高いレベルを選択すると、自己評価とスキルレベルの実態が合っていないため、実際のレベルに合った問題になるまでテストを受け続けることになります。
通常、テストは60分程度で終わりますが、スキルレベルに乖離がみられると2時間もかかってしまう場合もあります。
質問者適正なスキルレベルに補正されるようにテストが出題されるなんて、すごい仕組みですね!
そのテスト問題は何問ぐらい用意されているのでしょうか。
ITSSにもとづいたテスト問題を、4,000~5,000問ほど用意しています。
もちろん、テスト問題の見直しは毎年行っています。平均すると、毎年全体の約1割程度の問題を入替ています。
質問者テスト以外に、SkillCompassの強みは何だと思われますか?
ひとつは、330社、164,000名もの信頼性や客観性の高いデータを保有していることだと思います。
これにより、例えば他社との比較結果データも、信頼性の高い数値として提供することができます。
実際に、SkillCompassの診断結果を、ISO品質のエビデンスとして報告しているお客様もいらっしゃいます。
診断結果の信頼性を評価いただいているということですので、嬉しいですね。
また、ITSSのバージョンが変わっても、お客様のスキルの経年変化をきちんと追える管理ができる点も強みだと思います。
ITSSの改版に合わせ、SkillCompassはレベルの紐付けを行っているので、ITSS Ver.1版で診断を受けたお客様が、ITSS Ver.2版で診断を受けても、スキルがどのように変化したか、がわかるようになっています。
井上 竜太郎そして何よりの強みは、お客様の人材育成をご支援するためのサービスを、トータルで提供できる点ではないでしょうか。
私たちはSkillCompassを、スキルを診断するためだけの道具とは考えていません。
お客様の人材育成の体系作りを考える場合、まずSkillCompassを利用して、個人の得意分野、苦手分野を把握します。
それをもとに、お客様と一緒になって人材育成の体系を総合的に作っていける、という点が、当社の最大の強みと自負しています。
質問者当社には、人材育成のコンサルティング部門もありますし、SkillCompassを利用することで、さらに効果的にお客様の人材育成をご支援できそうですね。
SkillCompassは、特定職種のスキルの底上げにも利用いただいているそうですね。
はい。たとえば某大手金融系企業のお客様のケースですが、「情報システム部門のプロジェクトマネジメント力を高めたいが、どのようにスキルアップをすれば良いかわからない」、という相談をいただきました。
そこで、プロジェクトマネジメントの職種に限定して、スキル診断を実施したところ、プロジェクトマネジメントのどの部分が弱いのかが、具体的に数値で表れてきました。
その結果をもとに、プロジェクトマネジメント関連のスキルの底上げをはかるための年間研修スケジュールを作成し、実際に受講していたただきました。
2年後に再度スキル診断を実施したところ、プロジェクトマネジメント系の数値のみが向上していました。
質問者研修結果が可視化され、研修成果を数値で見ることができたわけですね。
ところでITSSは、2008年3月にVer.3.0が発表されましたが、SkillCompassはいつVer.3.0に対応される予定でしょうか?
お待たせしておりますが、2009年6月にITSS Ver.3.0対応版をリリースする予定です。 現在、テスト問題の開発・チェックを行っているところです。
もちろん、Ver.3.0対応版がリリースされても、従来のVer.2.0対応版も継続して提供させていただきます。
質問者最後に、SkillCompassの今後の展望や夢をお聞かせください。
井上 竜太郎お客様先を訪問すると、「一人の社員が複数の職種を兼ねていることが多く、ITSSで定義されている職種がそのまま当てはまらないケースが多い」という相談を良く耳にします。
このような声を受け、お客様の業種に合った、当社オリジナルのスキル診断を提供したいと考えています。
例えば、金融業のIT技術者と流通業のIT技術者とでは、必要となるスキルが異なると思います。
幸い当社には、過去に蓄積した164,000名分の信頼性の高いデータを管理していますので、これをもとに、業種ごとのスキルを分析し、当社独自のスキル診断定義を策定したいと考えています。
将来的には、ETSS(注2)やUISS(注3)に対応したスキル診断ツールもリリースしていきたいと考えています。
私達が目的としているのは、「スキルを診断する」ことではなく、「お客様の会社を強くするご支援をする」ことです。
お客様の個人・組織の成長とともに、SkillCompassも成長させていきたいと思っています。
(注1)  ITSS:IT Skill Standard
経済産業省が定めた、各種IT関連サービスの提供に必要とされる能力を明確化・体系化した指標。
(注2)  ETSS:Embedded Technology Skill Standards
経済産業省、組込みソフトウェア開発力強化推進委員会が策定した、組込みソフトウェア開発の分野における「人材の育成」や、「人材の有効活用」のための指標。
(注3)  UISS:Users’ Information Systems Skill Standards
経済産業省が定めた、ITを活用して業務を行うユーザー企業の組織や人材に必要となるスキルおよび知識を、網羅的かつ体系的に整理・一覧化した指標。